第35話 ありがとう
- 2022年1月30日
- 院長・医局
最近、よく聴く歌に野田愛実さんの“おかえり”という歌があります。
たまたま見ていたテレビ番組のエンディングにこの歌が流れて心に浸みました。
ネットで調べると、野田愛実という人が歌っていること。まだ発売されておらずYou tubeでしか聞けないことが分かりました。
“頑張りすぎないで いつでも帰っておいで
そんな風に言われると 心折れてしまいそうで
電話の返事も素っ気なくてごめんね
もうすぐ帰るから
・・・・
・・・・
心強くするあなたのおかえり
聞きたくて帰るよ”
野田愛実さんが語りかけるように切々と歌い上げていきます。
この歌を聞いていて改めて気づかされるのは、日々の挨拶が普通にできる幸せです。
行く場所があって、帰る家があって、そこで交わされる何気ない挨拶が自分が独りではないこと、確かに繋がっていることを無意識のうちに感じさせてくれて心を穏やかにしてくれるのだろうと思います。
“おはよう”と“さよなら”そして、“ただいま”と“おかえり”
とても短い言葉だけれど、そんな言葉が足早に流れていく時間の中で忘れがちな家族や同僚との絆を紡いでくれているのだと思います。
新しい年を迎え、2021年が思い出にしまい込まれていく中でスマホのアルバムを開くと一枚一枚の写真に私を支えてくれる家族やクリニックのスタッフとの記憶が蘇ってきます。その時々、人それぞれに、辛いことや悲しかったこと、そして腹ただしかったことがあったかもしれませんが、笑顔というオブラートに包んで頑張ってくれている姿には心が熱くなります。
そんなたくさんの思い出の中でもスタッフと一緒に撮ったお気に入りの二枚の写真があります。
一枚は11月に鳥取県の米子市で開催された日本生殖医学会で演題を三題発表した帰り道に立ち寄った鳥取砂丘で撮った写真です。
小雨交じりの寒空が垂れ込める時期でしたが、この時は砂丘を越えてくる強風が雲を払い、真っ青な青空が広がってくれました。空と海とのブルーのグラデーションと砂丘の砂色の美しいコントラストを背景に撮影した写真です。スタッフの笑顔が輝いていて私に希望とか夢を感じさせてくれます。
もう一枚は昨年暮れの忘年会の写真です。
日常の業務は心身ともに忙しく笑顔になりにくいこともあると思いますが、それでも
力を合わせて笑顔でクリニックと私を支えてくれた私の自慢の仲間たちです。
言いそびれたたくさんの“ありがとう”を大切な仲間たちに伝えて、新しい年を力を合わせて乗り切っていきたいと思います。
(追記:ブログに掲載する写真ではスタッフの顔は出さないことにしていますが、今回は特例として写真を修整せず掲載します)
2022年1月30日 院長 山下直樹