『Dear』と『ディアファミリー』|山下湘南夢クリニック|藤沢市の不妊治療/体外受精

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『Dear』と『ディアファミリー』|山下湘南夢クリニック|藤沢市の不妊治療/体外受精

『Dear』と『ディアファミリー』

こんにちは。受付の峰山です。

先日、今も絶賛公開中の映画『ディアファミリー』を観て来ました。

こちらは、主題歌をMrs. GREEN APPLEが手掛けるとの事で、新曲発表の時からとても楽しみにしていました。
とにかく曲が良くて、2022年の二宮くん主演の『ラーゲリより愛を込めて』の映画も、『Soranji』の曲が良くて観に行ったのですが、今回も曲が気に入って観に行ってきました。
予告の時から凄く感動する映画だろうなとは想像していましたが、期待以上でした。

生まれつき心臓に疾患を持っていた幼い次女佳美は、医者から【余命10年】と宣告されてしまいます。
父親はなんとか娘を助けたいと、日本中の医療機関へ行って診断してもらうも、変わることのない現実。
そんな絶望の最中、小さな町工場を経営する父宣政は「人工心臓が無いならお父さんが作ってやる」と佳美に約束します。
医療の知識も経験も何もない宣政の宣言に、家族は驚きながらも『お父さんならきっとやってくれる!』という一筋の希望の光を持ち、より絆を強くしていきます。
娘の心臓に残された時間はたった10年
何もしなければ、死を待つだけの10年
しかし、日本中の医療機関から見放された時、自分ならそんな事が出来るだろうか?
しかも、そんな破天荒な宣政に対して母は「で、次はどうする?」と何度絶望しても奮い立たせてくれます。
でもついに、人工心臓が予算と時間オーバーで立ち行かなくなり、娘の完治は不可能という現実を突きつけられた絶望の宣政に対して「私の命はもう大丈夫だから。お父さんの知識を困っている人に役立ててほしい」とIABPバルーンカテーテルの誕生、実用化へと背中を押したのは病気を患う次女佳美でした。
自分が重い病を患ったとき、自分より他人の生命を救ってと言えるだろうか?
ここでは語りきれませんが、長女も三女も本当に良い子達で、きっと、この家族だからこそ繋がった軌跡(奇跡)なのではないかと思いました。

他にも、無謀だと思われることを始めた宣政に、周りの人達が感銘を受け、少しずつ手を差し伸べてくれたこと。
これら全てが物語ではなく、期限ある娘の未来を変えたいと願った家族の実話であることが本当に素晴らしく、説得力があり、とても感動しました。

これでは娘は助からないと分かりつつも【娘との約束】でIABPバルーンカテーテルを開発し、世界17万人の生命を救うこととなります。
しかし坪井さんは『娘の命を救ってやれなかったダメな父親です』と。
多くの命を救っても、大事な自分の娘は救えなかった。。
父親の抱えた想いはずっと消えないのかもしれません。それでも娘との約束が今でも多くの命を救い続けている。
切ないけれど悲しいラストではない、そんなところもとても良かったと思います。

今を当たり前のように暮らすことができていることへの感謝を忘れてはいけない。と改めて気付かされた映画でした。


※写真はネットよりお借りしました。

長くなりましたが、そんな映画のエンディングで流れるMrs. GREEN APPLE『Dear』も本当に素晴らしい曲で、とても映画に合っていて、映画の余韻と共に胸に沁みました。

まだまだ語りきれないたくさんの素敵なシーンや登場人物がありましたが、ぜひ『ディアファミリー』、たくさんの人に『Dear』と共に映画館で観て欲しい映画です!