こどもの頃の記憶と伝統行事
- 2023年2月11日
- 事務室・受付
こんにちは。受付野尻です。
暦のうえではもう春ですね。
私は日本の行事がわりと好きで、そのひとつに出初式があります。
叔父が消防団をしていたせいもあってか、
お正月に祖母の家に集まると、歩いて出初式を見に行ったものでした。
各地で行われる出初式は、それぞれに特徴があることを知ったのは大人になってからです。
コロナ禍で行われない年もありましたので、数年前から狙っていた藤沢市の出初式に、やっと今年行くことができました。
藤沢市の出初式に行きたかった理由のひとつに、消防訓練センターで行われることがあります。
きっと、規模も大きく、こどもの頃の記憶に残っているようなものが見られると期待していたのです。
まずは消防隊員によるドリル演奏からスタートです。
激務の合間をぬって個々に練習に励み、皆揃っての練習はさらに難しいでしょうに、尊敬でしかありません。
ドリル演奏が終わると、待機していた消防車両が一斉に赤色灯を光らせ、分裂行進です。
消防車は地域の特徴に合わせた様々な種類の車両が配備されています。
出初式では車両の展示が多いなかで、消防音楽隊のBGMをバックに「〇〇消防署の〇〇車両です」のアナウンスには興奮してしまいました。
マニアックネタで申し訳ないのですが、お気に入りはこちらの明治出張所の大型ブロワー車。
車両の後方に大型の扇風機のようなものがついていて煙を吹き飛ばします。
この風の威力を体験してからはすっかりお気に入りに。
出初式といえば、はしご乗りでしょうか。
“おめでとうございます”の垂れ幕で拍手がわきおこります。
会場がどよめくような演技は茅ヶ崎のほうが多くありましたが、江戸時代の町火消しを継承する伝統芸能はやはり見ものです。
いよいよ災害救助訓練です。
今回の想定は震度6強の地震により火災が発生し、7階と3階のビルに閉じ込められた人を救助するというもの。
40m級と30m級の梯子車からレスキュー隊員が降下して現場へ向かうと同時に地上からも救助へ向かいます。
洗練された流れるような救助活動と、間髪いれずに始まる消化活動は臨場感たっぷりで見入ってしまいます。
クライマックスは消防団部隊による一斉放水です。
会場も広いですし、色の数も多いので茅ヶ崎や寒川の出初式と比べても見応えがあります。
もうニ月だというのに、新春のこんなにマニアックなネタを書かせてもらったのにはワケがあります。
私のこどもの頃の記憶にはクライマックスの七色の一斉放水と同時に、ヘリコプターだと思うのですが、空からも大量の水が投下されたのです。
その記憶がどうしても忘れられなくて、もう一度その光景を見てみたいのです。
その光景を求めて出初式をあちこち見て周りたいのですが、どこの消防もだいたい同じ日程で行われるので、1年に見られるのは限られてしまいます。
なので、どなたかここの出初式はいいよなど情報がありましたら、ぜひ教えていただきたいのです。
ちなみに、横浜消防の出初式が航空救助訓練もあるようなので、2024年はこちらを見に行こうと思っています。