タイミング法
タイミング法
排卵の時期に性交渉をもってもらうことを「タイミングをとる」と言います。一口にタイミング法と言っても、成功率を上げるには注意すべき点がいくつかあります。
例えば、タイミングが合えば必ず妊娠するわけではありません。なぜなら、排卵してくる卵子の状態が常に良いものとは限らないからです。
タイミング法では卵子を直接見ることはできないため、その良し悪しを判断するにはホルモン検査や超音波検査などを用いて間接的に判断します。
月経開始3日目頃にホルモン検査を行い、元気な卵子が準備される可能性があるか、前周期の古い卵子が残っていないかなどを確認し治療に入ります。
規則的に月経が来る場合は、予測される排卵日頃に、卵胞発育が十分かどうかをホルモン検査や超音波検査にて確認後、性交渉を行い、
当日または翌日に子宮頸管内の精子の数や運動状態を確認します(フーナーテスト)。
当院はこの検査を重視しており、運動精子が多数確認できれば、タイミング法での妊娠が期待できます。また運動精子の数が少ない場合は人工授精による治療が推奨されます。
排卵期に来院できない場合は、尿検査で排卵が近いかの自己検査を行い、頚管粘液の状態(透明で伸びるオリモノ)になったら性交渉をしていただくことも可能です。