『生きる LIVING』を観てきました。|山下湘南夢クリニック|藤沢市の不妊治療/体外受精

〒251-0025 神奈川県藤沢市鵠沼石上1-2-10 KENEDIX藤沢4F
0466-55-5011
ヘッダー画像

職員ブログ

『生きる LIVING』を観てきました。|山下湘南夢クリニック|藤沢市の不妊治療/体外受精

『生きる LIVING』を観てきました。

みなさまこんにちは。受付の峰山です。
先日、友人と映画『生きる LIVING』を観て来ました。

こちらの映画は、かの黒澤明監督の『生きる』を完全リメイクしたイギリス映画になっていて、私は本家の方を観たことが無かったのですが、こちらの“生きる”もとても素晴らしく、感銘をうけ、色々と考えるきっかけとなりました。

もしかしたら、色々とネタバレになってしまう可能性がありますので、これから観たいと思っていた方は、この辺りでそっとページを閉じて下さい。。(すみません)

皆さんは、大体いつも同じ時間に起床して、同じ時間に朝食をとり、同じ時間に家を出て仕事をし、同じ時間に家に帰り、同じ時間に就寝する。
いつも決まったルーチンワークで行動し、日々をそうして“生きている”。そんな時、ふと虚しさを感じる事はありませんか?
ネット生活でも、毎日同じサイトをチェックし、いつも同じようにSNSを眺め、いつも同じアプリを開き、いつも同じインターネット上の回遊ルートになってはいませんか?

これをして何か意味があるのか。その意味すらも考えない。ただなんとなく“生きている”。
時々そんな毎日をつまらなく感じる事もあります。

この映画の主人公は、ある日突然医師から余命を宣告され、今までの自分を見つめ直すきっかけになります。

残された自分の時間をどう過ごすか?

『生きること無く人生を終えたくない』
主人公ピーターは、毎日決められた、判で押したような生活を辞め、突然仕事もすっぽかして貯金を下ろし、今までしてこなかった“人生を楽しむ”をしようとします。
でも、今まで遊んで来なかった人生で、彼は遊び方を知らず、みんなが楽しむ場に行ってみても、思うように充実した時間にはなりませんでした。

結局、すぐに家に帰って来ます。同居している息子夫婦がいるのですが、何度もその息子に病の事を打ち明けようと、1人でシミュレーションしたりもするのですが、どうしても打ち明けられない主人公。

そして、息子の方もある事があり、妻からお義父さんにちゃんと話して!と言われるも、なかなか話出せずにどんどん月日が流れて行ってしまう、という似た者親子の関係性が、なんだかグッと来てしまいました。

大事な人には言えない、大事過ぎるからこそ言い出せない。

この主人公ピーターも、結局、色々な遊びを教えて貰った見ず知らずの人と、もう職場を辞めてしまった部下の女の子にしか自分の病気(余命わずか)の事を打ち明けませんでした。

最後には職場に何食わぬ顔で戻り、やはり自分のやるべき事はこれなんだ!と気付き、ある事を成し遂げ、幸せな充実した気持ちで旅立っていくのですが、一人息子がとても悲しみます。

何故言ってくれなかったのかと。
私ももし自分の父親だったら、と、早めに知らせてくれていたら、こんな事もしてあげたかった、こんな言葉もかけてあげたかったと色々と後悔するだろうな、と、息子の立場になり少し悲しい気持ちになりました。

でも、当の本人は達成感と幸せな気持ちで最期を迎えています。

自分が余命わずかと知ったら、残りの時間をどう過ごすかな、もし、自分の両親が余命わずかと知ったら、何をしてあげたいかな、とか凄く考えるきっかけとなりました。

そんな話を映画の後、お茶をしながら友人と熱くする予定だったのですが、なんと友人は2度も寝落ちをしていて、所々内容が欠落していて、同じ映画を観ていたはずなのに、私が詳しく映画の内容を説明する時間となりました。(信じられない!!!)

その友人とまた今度、懲りずに別の映画を観に行く約束をしています。。
友人が寝落ちせずに観れたかどうか、またこちらでご報告させて頂きます。