「柔能く剛を制し、弱能く強を制す」
- 2014年1月12日
- 研究室
あけましておめでとうございます。
2014年もどうぞよろしくお願いいたします。
研究員兼培養師の中田です。
皆様はどんな年末年始を過ごされたでしょうか?
私は、昨年12月は一週目の分子生物学会で発表し、2週目にマイクロナノバブル学会で発表した後、論文の投稿準備でほとんど寝ない日々の中、体調を崩しまして、体調回復に当てた年末年始でした。職場のみんなには迷惑をかけて本当に申し訳なかったです。
マイクロナノバブル学会は本当に他分野の発表が多く、もし興味のある方がいらっしゃいましたら、以下のHPをご覧になってください。
さて、話を戻しますが、題名に挙げた言葉は、皆さんは、柔道漫画の「YAWARA」でご存じの方もいるかと思います。ワンピースの次に大好きな漫画です。
この言葉の本来の出典は、中国の太公望の「三略」の中の言葉です。
ビジネスマンの方は自己啓蒙のため「孫子」を読む方も、ジョブズを読む方もいるかと思いますが、「三略」もおすすめです。私は、イタリアの極悪非道と言われたニッコロ・マキャベリも好きで、「君主論」も時々読みます。それは、そんな大そうな人になりたいわけではなく、自分が困った時に、役立つ本だと思うからです。
またまた、話を戻しますが、題名に挙げた言葉が好きな理由は、一見そんなに大切には見えないささいなことがとても大切で、そこをしっかりしていないとだめだよと言っているように私には思うからです。今日もある患者さんとお話しましたが、周りが応援してくれているから頑張ると言っていました。私はそれもいいと思いますが、その患者さんに伝えたのは周りよりも自分の後悔がないように頑張ってほしいと思います。みんなそれぞれ、周りの方にいろいろ言われたり、言われなくても感じたり、つらいことはたくさんあると思います。泣きたいことも、叫びたくなることもたくさんあると思います。でも、先が分からないのは怖いけれど、自分で決めて、自分が後悔しないことが、何年か先に明るい自分でいられるような気がします。当たり前だよという方もいるかもしれないですね。すみません。
研究においては、柔能くは、地味な材料の選定、条件の検討がそこにあたります。おそらくそれは、仕事においても、生活においても同じなのではないかと思います。
昨年は7回の学会発表と2個特許出願という、かなり恵まれた年でした。それは私一人の力ではなく、職場のみんなや共同研究先のみんなのおかげです。しかし、それが、患者さんにどれだけ役に立てる技術なのかを常に自分に問いながら、今年も頑張っていけたらと思います。
2014年が皆様にとってもいい年になりますように!