桜の森の満開の下
- 2014年8月26日
- 看護室
高校生の時に坂口安吾の小説に出会いました。
それがきっかけで近現代文学ばかり読むような人間になりました。
タイトルにしている「桜の森の満開の下」は、特に好きな作品のひとつです。
さて、夏休みをいただき初めて屋久島に一人旅に行ってきました。
一日目は晴れていたのですが、二日目は残念ながら雨が降ってしまいました。
小雨と霧のなか、屋久杉の山の中を三時間ほど黙々と歩きましたがとても幻想的で
晴れの日には味わえない、素敵な時間を過ごすことができました。
一説に、作家は死後の世界の入り口を山にするか海にするかで分かれるそうです。
私自身は海派だったのですが、屋久杉に囲まれたあの「屋久杉の森」を思い出すと
もしかしたら死後の世界は山なのかもしれない……
と、思わずにはいられないほど静謐な美しさがありました。
屋久島を堪能するには時間が足りなかったので
また足を運んでみたいと思います。
看護助手 今野