新年明けましておめでとうございます。

高度生殖医療研究所の中田です。

皆様はどんな年末年始をお過ごしでしたでしょうか？

2016年の夏から始めた新しい技術の開発に取り組み、年末にようやく軌道に乗って、実験した症例数もたまってきました。まだ皆様にお伝えできないのですが、できない、難しいと言われていた既成概念を打ち破るものだと自負しています。年末に当院に見学に来られたアメリカでクリニックを開業している医師が「なんて魅力的だ！どうやるのかやり方を教えてください！」と言いましたが、「まだ秘密です。」とだけ、お伝えしました(^-^)。いつか皆様に報告できるように、今年も引き続き頑張りたいと思います。

そして、年始には臨床エンブリオロジスト学会のワークショップで、着床前診断に必要な技術である、胚盤胞からの細胞の摘出技術「細胞生検、（英語で言うとバイオプシー）」を聴講生の方々の前でデモンストレーションを行い、実際の方法を講義させていただきました。

今回は、私と当クリニックの培養室の河野室長が講師として招聘されましたが、日本全国から多くの培養師、研究者の方が聴講に来ていました。初めてお会いする方ばかりでしたが、皆さんがとても真剣でいろいろな質問があり、講義をする側としてもとても勉強になりました。各技術を教える講師の皆さんも全国から集まった熱い方ばかりでしたので、有意義なワークショップとなりました。貴重な機会をいただき、学会関係者の皆様にも感謝しています。

さらに、河野室長の発表した研究が学会賞も受賞しました！患者さんの皆様の胚を安全に育てたいという熱い思いで実験を行って来ましたので、一緒に実験をしていた私もとても嬉しかったです。彼の発表を最前列で聞きましたが、目頭が熱くなりました。

熱々の年始でスタートした2017年、今年も皆様にお届けできる技術の開発を進めて行きたいと思います。

写真は私が講義している様子です。NIKONの方が撮影してくれました。倒立顕微鏡の横に大きなスクリーンも用意していただいて、最初はドキドキしましたが、とても伝えやすく助かりました。（ピンクの白衣を着ているのが私です。聴講生の方の顔が出ないように後ろ向きの写真です。）

 

そして、培養室長の河野の受賞講演している写真です。