苺
- 2017年5月26日
- 培養室
こんにちは。培養部の高井です。
前回私が載せたブログは、季節外れの苺の実がならないという残念な内容でした。
今回は嬉しい報告です。露地栽培の苺の旬、5~6月を迎え、可愛い苺が実りました!!
ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、苺の赤い部分はじつは果実ではなく、花托といい、表面のつぶつぶが実にあたります。花托の部分をきれいな形に実らせるには、お花の中央にたくさんある雌しべ全体が授粉する必要があるそうです。
前回咲いた花は花托の形成が全く見られなかったことから、今回は筆をつかってかなり念入りに人工授粉をしました。すると、花びらが落ちたあと、お花の中央部分だったところが徐々に膨らんで赤く色づいてきました。
収穫するまでの間に、虫や鳥に食べられてしまうのではと心配していたのですが、大丈夫でした。成功です!!きれいな形の赤い苺が実りました。
やっと実ってくれた苺、とっても愛らしいです。
葉っぱの陰に隠れて咲いていて人工授粉し損ねてしまった花は残念ながら実りませんでしたので、虫が増えてきた時期とはいえ、我が家の環境では人工授粉は必要なようです。
ちなみにお味は、結構酸っぱかったです。
育てていたのは、初心者にも育てやすい四季なり苺をそだてていたのですが、味はやはり市販のブランド苺にはかなわないのでしょうか・・・
肥料等で改善できるのかどうか、また検討の余地がありますが、ひとまず今は可愛い苺が実ってくれたことがとても嬉しいです。