「桃栗三年 柿八年 柚の大馬鹿十八年」
- 2018年4月1日
- 研究室
桜が満開に咲き始める頃となりましたが、皆様はお元気でしょうか?
高度生殖医療研究所の室長の中田です。
2月3月と慌ただしく過ぎる日々の中、3月上旬に静岡県の下田で開催された生殖若手の会という研究会で講演をさせていただきました。
4月はアジア生殖医学会で口頭発表もあり、5月の受精着床学会、6月のアンドドロジー学会のシンポジスト、と、1月からあっという間に過ぎて行きます。
そのような中ですが、私はこの4月で山下湘南夢クリニックに勤務して8年目になります。
小説「二十四の瞳」で知られる作家の壺井栄さんは、色紙にサインを求められると、「桃栗三年柿八年柚の大馬鹿十八年」という言葉を好んで書いていたそうです。私は、中学1年生の時に、「二十四の瞳」を夏休みに読み、読書感想文を書きました。そうしたらなんと、その内容が区の代表に選ばれたことがありました。なんとかという賞をいただいて、谷川俊太郎さんから直筆のサインをいただきました。
小豆島(香川県)にある壺井栄文学碑にはこの言葉が刻まれているのだそうですが、いつか行ってみたいなと思いつつ、まだ行けていません。ちなみに、ユズの大馬鹿とありますが、これは辛抱強く年月を重ねて実を結ぶユズの実直さをめでる言葉なのだそうです。
私はゆずの大馬鹿18年には、この業界としても少し足りず、YSYCにおいて納得がいくような花や実をつけることができるまで、後輩を育てていけるまで、あと10年は必要なのかなと思います。
まだまだ4月からも頑張っていきたいと思います。
写真は最近、自宅で実験しているスプラウトの成長過程です。約4日で食べごろになりました。桃栗三年柿八年という内容でしたが、いかに効率よく育てられるかを調べるのは楽しいものです。
水をいろいろと試しつつ、茎を薄切りしては、実体顕微鏡で眺めています。