不妊治療説明会について
- 2019年5月28日
- 培養室
スギ花粉も落ち着いた様子で、夏に向けてだんだんと暑くなってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。培養室の河野です。
5月18日(土)に藤沢リラホールにて第72回不妊治療説明会が開催されました。今回、培養室からの説明は私が担当いたしました。当院説明会は山下院長、吉田副院長、研究室、受付、培養室が各部門の仕事内容や方針、治療成績を中心に展開します。事前予約が必要ですが参加費は無料です。培養室からは培養成績や技術紹介を行っています。
当培養室の持っているデータ、技術の引き出しは多岐にわたっているため、15分では全ての技術について詳細な説明ができません。説明会担当者には、各自の得意分野を中心に話すように勧めています。つまり、担当者毎に個性のあるプレゼンテーションが行われ、毎回内容が異なってきます。もしお時間がございましたら、何度か足を運んでいただくのも良いかと思います。培養室の奥深さを学んでいただき、今後の施設選定の一助となれば幸いです。
参加希望人数にもよりますが、その場で質問を考えるには時間が短いかもしれませんので、参加される予定で質問したい事項をお持ちの方は、事前に考えておくとスムーズかと思います。
皆さま奮ってご参加ください。
さて話は変わりますが、夏に向けた我が家の話題が一つあります。
昨年宮崎に帰省した際、長男、次男が「カブトムシを孵化させたい」というので、知人から幼虫を3匹譲ってもらいました。長男、次男ともに最初は興味を持って必要以上に世話を焼いていましたが、すぐに飽きてしまいました。幼虫はずっと土の中なのでわからなくはないのですが、生命について責任を持つよう説教する毎日です。
先日、孵化前の最後のマット交換を行ったところ、しばらくして1匹の幼虫が土の表面に出てきてしまいました。原因は発酵によるマットの温度上昇であったようです。幼虫は少し茶色に色づき、孵化をするための蛹室を作る時期であることがわかります。「このままでは、蛹室を作れなくなってしまう。でもこれから蛹室を作るかもしれないし、それなら触らない方が良いかもしれない。」そう考え、優柔不断な状態が続き、数日様子を見ることにしました。
結局幼虫は蛹室を作らず、土の表面で蛹になり始めました。蛹になる速度はあっという間で、ちょっと色が濃くなったかと思ったら、一晩のうちに姿が一変していました。恐る恐る蛹をひっくり返しみると、短いツノはあるのですが、長いツノが見当たりません。日本のカブトムシは蛹室が縦長構造になっており、立った状態で蛹になることが上手くツノを伸ばすうえで重要であるそうです。今回の個体は土の上でうつ伏せに過ごしていたため、ツノ形成不全になってしまうようです。
子供たちに責任を持てと説教していた、私自身が無知であることを恥ずかしく思いました。孵化がうまくいかない、もしくは孵化後も長生きできないかもしれませんが、しっかりと最後まで見届けようと思います。
最後に、蛹のアップ写真を掲載することに抵抗がありましたので、週末に出かけた高尾山の景色を掲載いたします。とても涼しく、体力の落ちてきた身体には良い運動になりましたので、時間がありましたら是非足を運んでください。
①登山道にあるつり橋。風情が素晴らしい
②薬王院のとある階段。風情…を気にしてほしい。
③天狗像はあまり見かけないですね。天狗の裏には阿吽の像が立っていました。