3月になり、河津桜も満開とニュースでも放送されるこの頃ですが、皆様はお元気でしょうか？高度生殖医療研究所の中田です。

2月は共同研究の強化月間、そして新しい出会いの月になりました。
共同研究に関しては、前のブログでキムタクと一部で噂？の研究者が1か月近くこちらに来ていましたので、私も一緒にガンガン進めました。その彼と神奈川県にある大学にお邪魔して実験していました。
教授は私の大学のOBさんであり、准教授の先生も10年近くお世話になっている方で、滞りなく実験が終了できました。
仕事も実験もそうだと思いますが、一生懸命頑張っても、良い人間関係が築けないと、良い結果にはつながらないです。とてもありがたい1か月でした。
まだまだお世話になると思いますので、この場をお借りしますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

次に新しい出会いについてですが、NPO法人Fineの松本亜樹子さんと出会うことができたことです。患者さんの皆様もご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、不妊治療経験者の方々が現在、これからの不妊治療を受けている方々を支援する会です。
彼女の著書や他の本でのインタビューは読んでいましたが、実際にお会いして、まず感じたのは「雰囲気の柔らかい方」だと思いました。長く不妊治療を経験されて、とてもたくさん大変なこともあったと思いますが、まっすぐに前を向いて戦っているのに、雰囲気が柔らかい。お話を伺う中での一つ一つの言葉。心に沁みてくるお話、単なる言葉ではない言葉に悲しくなって泣いてしまいましたが、出会うことができて良かったと思いました。彼女の話のほとんどが彼女自身も含めてですが、誰かを誰かが応援し、支えているということが本質にあったと思います。
松本さんと志を同じくする仲間の方々にもお会いすることができて本当に良かったです。

今回の題名の「ドラえもんはどこにでもいる」ですが、最近、藤子不二雄ミュージアムに行ったので、館内を見ながら、懐かしい気持ちもあるけれども、ドラえもんは未来から来たんだなと改めて思いました。大山のぶ代さんの世代ですので、現在のドラえもんの声優さんのお名前を覚えられないのですが、今では大山さんの声の方が珍しいのかもしれないですね。映画のSTAND BY MEドラえもんを見て、のび太とドラえもんがお別れするところは号泣でした。　ずっと私はのび太で、亡くなった祖母がドラえもんみたいだなと思っていたので、いつかお別れしないといけないと思うと余計に悲しくなりました。でも、最近思うのは、祖母はもういないけれど、ありがたいことに誰かが応援してくれたり、励ましてくれる人がいるから、実は身近にドラえもんはたくさんいるのかもしれないなと思ったりします。

そんな中に、最近見つけた、藤子不二雄さんの言葉

ドラえもんはあくまでも空想であって、哀しいかな現実にはいないんです。ですが、結果として、人間はなんらかのトラブルにぶつかって、いろいろ悩みながら切り抜けていくことで成長していく。それが大多数の人生のあり方ですよね。ドラえもんのようにまとまった形での助っ人は存在しないけれども、さまざまに助けてくれる人がいたり、そういう状況があったりするものなんです。だから、ある意味で、ドラえもんはどこにでもいると、そういっていいと思うんです。

実験の成果を出すことで患者さんに新しい技術を提供していくことや、自分も誰かのドラえもんになれたらいいなと思いますので（体型がドラえもんになったら困りますが）、Fineの皆さんと患者さんの役に立てることをしていけたらと思います。ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんので、以下、アドレスです。http://www.j-fine.jp/
良かったらご覧になってみてくださいね。