「明けましておめでとうございます!」
- 2016年1月4日
- 研究室
新年明けましておめでとうございます。
高度生殖医療研究所の中田です。
皆様はどんな年末年始をお過ごしでしたでしょうか?
私は毎年恒例の「箱根駅伝」をテレビ観戦するお正月でした。
母校の大学が毎年出場していることもあるのですが、箱根駅伝は自己ベストを尽くし、母校のベストを目指し、また来年に継ぐという目標を掲げた大学生たちの汗と涙を見ていると、思わず力が入ったり、涙が出てしまったりします。
母校でなくても、ふらふらになっても転んでも走り続ける学生、襷を継げられない学生の涙はやはり胸が熱くなります。今年も頑張るぞ!と思わせてくれるお正月に欠かせないものです。
昨年は、論文投稿1報、国際学会発表2報、国内学会発表8報、特許出願2報、と私の自己ベストの年でした。ここで思いますが、自分で自分のハードルを上げてしまったと思ってしまいます。今年は昨年よりももっとたくさん発表をするということよりも、初心に帰って、もっと頑張ろうと思います。
初心に帰るという点については、やはり大学時代の勉強量、実験量、基礎的なこと、わからないことをわかるまでやるということに尽きます。
大学時代に研究室の教授に言われたのは、生殖補助医療で仕事をしていきたいのなら、基礎をしっかり勉強すること、生殖補助医療の現在の最新論文と過去10年の論文を読むこと、でした。
私は負けるもんか精神もありましたが、英語もろくに読めないし、難しい単語もほとんどわからない中で、友人と近くの医大の図書館に潜り込んで論文をコピーし、朝まで読んだことも懐かしいです。コンパで酔いつぶれても1行くらい読まねばと思い、論文の中で寝て朝起きると涎とともに(若気の至りですが・・・)起き、鏡をみると顔に英語が張り付いていたこともありました。印刷のインクは洗ってもなかなか落ちないので苦労しました。
それでも全然わからないことも多く、今でも相談させていただいているお師匠の先生方に教えて頂いたり、学会発表を聞きに行ったりしました。
大学生の全くわからない頃と違って、今ではそこそこ経験も積んではきましたが、やはりわからないことはプライド(持っていても役に立たないもの)を捨ててでも聞いて自分のものにしていかないと患者さんのためになる仕事は1個もできないと思います。
今年は実験の結果をアウトプットしつつ、初心に帰って、勉強しなおしたいと思います。
写真はお正月に書いた字です。久しぶりの墨汁の匂いは良い匂いでした。