お祈りの時間***
- 2017年4月11日
- 看護室
こんにちは。看護師の黒田です。
3月末からアジアの生殖医学会のため、マレーシアに行かせていただきました。
学会の合間に市内観光してきました。マレーシアは比較的、治安のよい都市とはいえ、ひとりで行動するのはやっぱりドキドキしますね。今回は初めて海外の電車にひとりで乗ってきました。スリに注意!ということは何度も耳にしてきたので警戒していましたが、人もそこまで多くなく少しホッとしました。
ふたつ隣の駅で下車。ぶらぶらとショッピングしながら国立モスクへ。
マレーシアは多民族国家ということで、マレー系、中華系、インド系を中心に構成され、イスラム教が国教です。そのため布で頭や全身を覆っている女性をあちらこちらで目にしました。一番一般的な頭髪を覆うものをヒジャブ、背中まで覆うものをヒマールというそうです。稀に目だけを出している二カーブという黒い布をまとった人も見かけました。
※モスクとは、イスラム教の礼拝堂のことです。
国立モスクでは、お祈りの時間はイスラム教の人のみ立ち入りが許可されており、一般の人はそれ以外の時間に鑑賞できます。モスクに入るにあたり、女性はローブの着用が義務づけられているため、ない人のために薄い紫色のローブの貸し出しもしていました。興味があったのですが、残念ながら時間が合わず諦めました。。。
そういえば最近、地元札幌駅にあるデパート大丸に「プレイヤールーム/Prayer Room(礼拝室)」を一角に見つけたのを思い出しました。世界各国の宗教の方にとってお祈りは大切な時間だということを改めて感じました。
話は戻りますが、代わりに斜め向かいにあるイスラム・マレーシア美術館に足を運びました。
最初に世界各国のモスクの建築模型が展示されているコーナー。インドのタージマハルやアブダビのグランザイードモスク、イランのマスジェデ・ナスィーロル・モスクなどなど…。特徴的なたまねぎドームと幾何学模様に惹きつけられました。アラビアンナイトの世界でした☆
イタリアのフィレンツェの大聖堂の繊細な彫刻にも似た美しさを肌で感じました。いつか訪れてみたいです。
さらに進むと今度は調度品や装飾品、服などの展示。どれも模様や色が目を引き、吸い込まれるように魅入ってしまいました。
写真は、ホテルからの景色。ペトロナスツインタワー。学会会場直結でとても便利でした。
マレーシアでのひとときはあっという間で、しっかり地に足をつけていたはずだったのに、日本に帰国した瞬間、すべて夢だったんじゃないかと思うくらい現実に引き戻されました。でもそれが一番幸せなのかもしれません。
また今日もいつもの一日が、始まります。