ラファエル前派展
- 2014年3月14日
- 事務室・受付
六本木ヒルズ森アーツセンターギャラリーにて開催中の、ラファエル前派展へ行ってきました。
ラファエル前派とは、イギリスの若い画家たちが中心となり起こした絵画運動です。
絵の特徴は、明るい画面、鮮やかな色彩、細密な自然の描写です。
徹底して自然を観察して写実的に描いた画面からは、若い画家の情熱が感じられ、その美しさに圧倒されっぱなしでした。
一番印象に残っているのが、ジョン•エヴァレット•ミレイの「オフィーリア」です。
シェイクスピアのハムレットを題材にした絵で、ミレイの代表作です。
自然の見事な描き込みと、原色に近い色が多用された画面は、まるで光り輝いているかのようで、本当に見事でした。
気に入った理由がもう一つ、この絵の制作背景に面白いエピソードがあります。
モデルはエリザベス•シッダルという女性で、彼女を浴槽に浮かべてモデルにし、絵を制作しました。
しかし、ある日浴槽のランプが消えて水風呂状態に…。
シッダルは風邪を引き、怒った彼女の父親がミレイを告発し、治療費を支払わされたそうです。
若さ故に(?)シッダルの異変に気がつかなかったミレイと、風邪を引くまで我慢して(?)モデルをしたシッダルの健気さを勝手に想像して、クスリと笑ってしまいました。
本物の「オフィーリア」が見れるラファエル前派展は4月6日までです。
気になった方はぜひ!
受付 中西