レジェンドとは?(2016年IVF学会)
- 2016年10月8日
- 研究室
金木犀の花も散り始め、銀杏の実が実る頃となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?高度生殖医療研究所の中田です。
10月の始めに、日本IVF学会で発表してきました。同僚の中嶋は初の学会発表で、たくさんの質問をいただき、本人も練習以上に頑張れて、良い経験になったのではないかと思います。
今回のIVF学会でハワイ大学産婦人科の柳町隆造先生とじかにたくさんお話することができました。私たち培養士や繁殖学、生物学を研究している人間にとっては、柳町先生はまさに「レジェンド」です。
ヒトを含めて、いろんな種類の動物、魚、昆虫の精子の話、受精の話、ハワイ大学の学生のお話、とても面白く、お伺いすることができました。
そのお話の中で、「年をとればとるほど、もっと研究がしたくなっちゃってね。やりたいことがいっぱいだよ。僕は研究している時は2時間しか寝なくても全然大丈夫なんだよ。だけど、嫌いなことを2時間しているのが苦痛でたまらない。同じ2時間だけど、大違いだよね。」とおっしゃっていました。
このお話を伺うためにこの学会に参加したのではないか、と思うくらい感動しました(学会を主催された方々には大変申し訳ないのですが)。
私が学生時代からお世話になっている先生、今もいろいろとご相談させていただいている先生も柳町先生のもとで研究された先生たちですので、先生方の考えの源に柳町先生がいるんだなと思うと感動もまたひとしおでした。
何がレジェンドなのか?と言うと、変わらぬ探求心とそれを継続する力、純粋な視野、困難を上回る努力、明るい性格、寛大さ、そしてちょっと?のエッチさ、なんだろうなと思います。
はたからみたら私はうまく行っているように見えるらしいですが、悩むことが多いこの頃、ほんの1時間にも満たない会話で、悩みの中に光が差したようにも思いましたし、大学生に戻った気さえしました(笑)。
自分の研究についてもお話して質問もいただきましたが、いつか柳町先生に君の研究、とっても面白いよ、とおっしゃっていただけるようになりたいです。
今月も16日からASRM(アメリカ生殖医学会)で発表、桐蔭横浜大学の国際シンポジウムで発表、と発表が続きます。自分の発表もがんばりますが、新しい技術や知見を吸収して来たいと思います。
写真は学会の帰りに買ってしまったエヴァンゲリオン弁当です。最近、エヴァ新幹線も走っていますよね。さすがにその新幹線には乗れませんでしたが、気になる方はぜひお弁当を買ってみてください。中身はあまり期待しない方がいいですよ。。。