人の優しさに触れた日
- 2021年6月24日
- 事務室・受付
ある日の夜、事件は起きました。
仕事から帰宅後、夜のうちにゴミ捨てをしておきたいものがあったので、私は鍵とゴミを持って部屋の外へ出ました。
部屋の鍵を閉め、
エレベーターに乗り、
ゴミを捨て、戻ろうとしたところ…
鍵がない。
握りしめていたいくつかの鍵のうち、部屋の鍵だけが取れてなくなっていました。
えっ!?!?どうしよう!!!!!!!
鍵がないと、ゴミ捨て場からマンション内へ入ることが出来ません。
そして私は着の身着のままで来たので、携帯も財布も何も持っていません。
どうしよう!!!!!!
焦りが込み上げてきて、パニックになりましたが、ひとまず自分が今出したゴミの中に入ってしまったのかもしれないと思い、捜索を開始しました。
ですが、探しても探しても見つかりません。
他の人が出してるゴミの中やBOX内に落ちてしまったのかも…と思い、全部取り出して見れる範囲で見ましたが、それでも見つかりません。
私は、ゴミ捨て場に閉じ込められてしまいました。
携帯がないので誰にも連絡が出来ない…
このまま誰も来なければ、ここで朝を迎えるのか…?
でも朝が来て誰かが来たところで、鍵がないから部屋に入ることができない…
家族に連絡したい、鍵屋さん呼ばなくちゃ、
誰か助けて!!!!!!!!!!
と思い、ゴミ捨て場のドアを沢山叩きました。
しかし、夜22時頃なので人が来る可能性はそうそうありません。
マンション内のゴミ捨て場は、敷地内ではありますが外にあります。
そして隣には駐車場があります。
!!!!!!
もしかしたら駐車場から外に出られるかも!!
と思い、使った事のないマンションのシャッターのボタンを発見し、何とか外へ脱出する事が出来ました。
誰かマンションに入る人はいないかと入口にまわり込むと、奇跡的にちょうど中に入る人がいたので、一緒に入る事が出来ました。
もしかしたらエレベーターの中か、部屋の前に落ちているのかもと思い、動線を戻りました。
ですが、ありませんでした。
もう一度ゴミ捨て場を捜索しようと、
今度はゴミ捨て場へ続くドアをストッパーで止めて開放させ、出口を確保し、再び捜索を開始。
ですが、やっぱりありません。
もうこれは隣の部屋の方に助けを求めようと思いました。
ちゃんとお話した事はありませんが、挨拶程度はした事があるので、どんな人が住んでいるのかは知っていたからです。
お願い…出てください…
そう願いながらインターホンを鳴らしました。
すると、奇跡的に応答してくださいました。
鍵を無くした経緯と、助けを求めていると伝えた所、お手伝いするから待っていてと言ってくださいました(;_;)
その方がエントランスまで降りて来てくださり、動線を一緒に捜索してくださいましたが、やっぱり見つかりません。
そうこうしている中、1組のカップルがゴミを捨てにやって来ました。
するとそのカップルも私を心配して、一緒に捜索を手伝ってくれたのです(;_;)
でも、これだけ探して見つからないという事は、
エレベーターの隙間に落ちたか、
ゴミ捨て場の排水溝に落ちたか、
誰かが拾ったかしか考えられないよね…という事になりました。
実家にスペアキーを置いていたので、実家に電話かけて良いよと携帯を貸してくださいましたが、何度電話をしても繋がりません。
家族個人の携帯にかけたかったのですが、番号を記憶していなかったので、かける事すら出来ませんでした…
絶望です。。
ただ、実家の鍵は手に握りしめていた為、
隣人の方が「実家まで送ってあげるからスペアキー取って来たら?」と提案してくださいましたが(なんて優しいんでしょう…)、
もうその時点で夜中の23時頃だったのと、これ以上迷惑をかけられないと思い、鍵屋さんを呼んでもらう事にしました。
鍵屋さんが来るまでの間「飲み物でも飲んで落ち着いてください」と、カップルの方が飲み物をくださいました(;_;)(なんて優しいんでしょう…)
そして鍵屋さんが到着し、ピッキングを開始。
その間、隣人の方とカップルの方も心配で一緒に見守っていてくださいました。(優しすぎる…)
ですが、セキュリティの高い鍵がついているようでなかなか開ける事が出来ません。
最悪鍵を壊すしかないという判断になりましたが、その費用がそれはもう高すぎて躊躇するレベルで…
近くのホテルに泊まるか、実家にスペアキーを取りに行くという選択も出来ると、隣人の方とカップルの方と話し合っていたら、、
まさかの鍵屋さんが、ここには書くことが出来ない超がつくほどの神対応をしてくださったのです。。(優しすぎて涙出る…)
こんなことってあるのでしょうか…
その後色々あり、無事に部屋に入る事ができたのが深夜3時、、、
とんだ災難でした。。。
ですが、それ以上に人の優しさに触れ、
世の中にはこんなに優しい人がいるんだ…
と実感し、その優しさに感動を覚えました。
助けてくれた隣人さんとカップルさん、
そして超神対応をしてくださった鍵屋さん、
この4人には本当に本当に感謝してもしきれません。
人生の中で最大の大事件となりましたが、
それ以上に得るものも沢山ありました。
私は今後、どこへ行くにも必ず携帯は持って行くと心に誓いました。。
受付 宮崎