名画「アスパラガス」の裏側~エドゥアール・マネ~
- 2014年9月27日
- 事務室・受付
こんにちは。
受付の中西です。
涼しくなり、季節はすっかり食欲の秋ですね。ダイエットを挫折しそうです。
先日、国立新美術館で開催中のオルセー美術館展へ行ってきました。
マネの「笛を吹く少年」や、ミレーの「晩鐘」など、
印象派の超有名作品がたくさん展示されていて、大満足の展覧会でした。
一番気に入った絵はマネの「アスパラガス」です。
サイズは小さく、アスパラが1本描かれているだけという、一見地味な静物画ですが、
制作の背景にあるエピソードがとても面白いのです。
この絵より前に、
マネは「一束のアスパラガス」という静物画を描き、コレクターのシャルル•エフリュシに800フランで売却しました。
この絵をとても気に入ったエフリュシ氏は、太っ腹なことに、
マネの希望額より多い1000フランで買い取ってくれました。
後日、マネは余分に支払われた200フランへのお礼の意味も込めて、
1本だけのアスパラガスの絵を描いてエフリュシ氏に贈ったそうです。
「先日のアスパラガスの束から1本抜け落ちていました」というメッセージを添えて、、、、
センスある芸術家はなんて小粋なことをするんでしょう!
マネの「アスパラガス」に会えるオルセー美術館展は、六本木の国立新美術館にて
10月20日まで開催中です。
受付 中西