大自然を満喫
- 2019年3月16日
- 事務室・受付
こんにちは。
先日の院長のブログ記事でもご覧頂いたかと思いますが、
YSYCの日本の世界自然遺産を訪れる会の知床ツアーへ参加してきました!
私達第2陣のチームは院長率いる第1陣よりも10日ほど後の出発で
同じく2泊3日の旅程でしたが、内容は少し異なりちょっと欲張ったプランでした。
第1陣のメンバーからその楽しさや旅の思い出を聞くたびにウキウキしつつも、
ただ一点、心配事がありました。
それは、流氷の状況です。
流氷ツアーと題しているこのツアー、流氷が最大の目的であります。
その流氷がないとなると、楽しみが半減してしまうのではないかと、
流氷状況をチェックしていました。
この流氷、1日で数十キロ移動するため、離岸して全くなくなっても、
翌日に再接岸する事もあり、日によって全く状況が変わるんだそうです。
時期的にも終わりに近づいているためあまり良い情報を得られず、
ここは、運を天に任せ、祈るような気持ちで出発しました。
私達はお昼過ぎに女満別空港へ到着し、まずは流氷館へ行き、
マイナス15度の体験をしました。濡れたタオルをグルグル振り回して凍らせる、
と言う定番の体験です。実際やってみると楽しいです!
その後は流氷観光船のおーろら号へ乗船です。
が、残念なことに、流氷は全くなく、海上遊覧で終わりました。
しょんぼりしながら、雪の降る海を眺め、船内で流れる流氷があった時の映像を見て
おーろら号は終わりました、、、
一転、ここからは良いことづくめで、
夜の雪あかりツアーでは前日から降り続いた雪のおかげで、
散策にはかなり良いコンディションでした。
(雪あかりとは降り積もった雪が反射して夜も薄明るく見えることで、
このツアーは全くライトなどを使わずに森を散策します。)
ガイドさんが、こんなに良いコンディションは久々と言っていて、
新雪の上にダイブしたり、駆け下りたり、木に積もった雪を揺らして降らしたり、
犬かきの要領で雪をかけあったりと大はしゃぎしました。
ライトを一切使わず、さらに森の中は外からの人工的な明るさも一切届いてないのですが、
目が慣れてくるとお互いの表情まで分かるようになり、雪あかりの凄さを実感しました。
翌日は知床自然体験ツアーに参加し、これまたとても素敵な体験が盛りだくさんでした。
まず、フレペの滝を見にスノーシューを履いて森を散策します。
この散策も降り積もった雪で、一面が覆い尽くされ、道はなくなっていました。
道無き道を進むのですが、時々足跡があります。
木から木へと移動している足跡の大きさ、歩幅でガイドさんがこの足跡はネズミだね、
とかエゾリスだよキタキツネだよと教えて下さいました。
その時にその動物たちがどういう風に生活しているかのお話もありその自然の魅力に
どんどん引き込まれていきました。
ガイドさんが知床の冬は音が無い世界なのだとお話されていたのですが、
実際私達が歩みを止めて耳を澄ませると、人工的な音は聞こえず、
遠くから聞こえる波の音、鳥の鳴き声しか聞こえませんでした。
鳥の鳴き声が聞こえる方へ進むと、何羽かの鳥達を見る事が出来ました。
ガイドさんはその鳴き声で鳥の種類を教えてくれます。
鳴き声だけで分かるのはさすがだなと思いました。
その時、カツカツ、コツコツと言うような音が聞こえてきました。
キツツキだ!すぐに辺りを見回すと、やはり音の正体はキツツキのアカゲラでした。
どうしても食べたい虫がいるのかな?ガイドさんが言う中、
アカゲラは木をつつき続けていました。
しばらくその様子を見て、知床の冬の音を感じました。
次にシカが現れ、雪の下にある笹を食べている所が見れました。
こちらをチラチラと見ながらも餌に夢中になっていて、逃げることもありません。
そうこうしているうちにフレペの滝に到着しました。
このフレペの滝、冬は凍りついてアイスブルーの綺麗な氷の柱になっています。
自然の力が作り出すこの綺麗な景色、とっても素敵でした。
午前中の散策だけでも知床の自然を満喫して、こんな体験できない!と感動しっぱなしでした。
次に流氷ウォークに参加しました。
ガイドさん曰く、ピークの時は沖まで流氷の上を歩いて行けるそうです。
さすがにもう3月、見渡す限り海一面流氷!という事ではなかったので、
醍醐味を味わってないのかもしれませんが、私達には充分な流氷ウォークでした。
バランスや乗る流氷によっては海へ落ちてしまい、
私は流氷の上より海に浸かってしまう時間の方が長かったのですが…(^-^;
流氷ウォークは童心に帰って、とっても楽しみました。
ツアーの最後は動物ウォッチングです。
オオワシ、オジロワシ、キタキツネ、アザラシ、シカなどなどたくさんの動物を見る事が出来ました!
ガイドさんは車を走らせながら動物を探して下さり、どうやって見つけられるか、
遠い木の上のワシをいたいた!と教えてくれます。
私にはただの黒い点に見えて、本当なのか?
と半信半疑でその指さされた方へ双眼鏡で見ると確かにワシがいました。
ガイドさんの望遠鏡で見たら物凄く鮮明に見えてその迫力に驚き興奮しました。
海の遠くの方で水面から顔を出すアザラシはすごく可愛く、
3頭同時に顔を出した時は歓声をあげてしまいました。
最後は夕日を眺めツアーは終わりです。
この夕陽もやはり素敵でした。
皆無言で夕陽を眺めていたのですが、この日1日五感を開いて知床の自然を感じ、
その集大成のようですごく贅沢な時間に思えました。
ツアー中、ガイドさんにここではなにで春の訪れを感じるのかと一緒に行ったスタッフが聞いたところ、
「まずは波の音、それから越冬していた鳥が飛び立って行くこと、それに土の匂いかな」とのお答え。
冬の海は流氷で覆われて、波がないため、波の音はしないそうです。流氷がなくなって波の音がしたり、雪がとけてそこから地面が出て土の匂いがすると春の訪れを感じるそうです。
なんて、素敵な感じ方なんでしょう!
私はここ何年も、くしゃみ、鼻のムズムズ、目の痒みで春の訪れを感じていたのに。
どのガイドさんも、自然、この知床を愛していてこのお仕事を本当に好きでされているのだなと感じました。
今回、初めての体験をたくさんして、知床の大自然を感じる事が出来て、
本当に貴重で贅沢な時間だなと思いました。
海一面のど迫力の流氷も見てみたいですし、
別の季節にはきっとまた全然違う知床の自然を感じられるのだろうと思うと
四季折々の知床に来たくなりました。
知床の素晴らしさを本当はもっとお伝えしたいのですが、
上手く表現が出来ないので、是非皆さんも機会があれば、訪れて感じてみてください。
そして他の季節の知床をご存知の方はおススメなど教えてください!
最後のウニの写真はウニの殻割り体験をして自作したものです!
受付 八代