当院での体外受精を行うご夫婦、特にご主人様へ
- 2016年3月25日
- 培養室
当院では多くの場合、自然周期や弱い刺激周期での採卵を行っています。
この方法は体への負担が少なく質の良い卵子を得られる方法なのですが、
採卵の日が予想しづらい、急に決まる、といったことが時折あります。
そして、体外受精を行うには、普段通院されている奥さまの卵子だけでなく、ご主人様の精子が必要です。
近所に住んでいて、仕事の融通が利き、いつでも精液を持ち込める方はいいのですが、
お仕事の関係で出張や夜勤があったり、体調が悪かったりとさまざまな事情により、採卵のタイミングで精液を取ることが難しいというご主人様も多いかと思います。
ですが自然周期で採卵を遅らせてしまうと排卵してしまい卵子がとれなくなってしまうので採卵を遅らせることはできません。
そこで培養部からの提案なのですが、
あらかじめ精子を凍結保存しておいてはいかがでしょうか。
未受精卵を凍結保存しておくこともできるのですが、未受精卵は受精卵と比べとても繊細で、凍結・融解操作に弱く、融解後にダメージを受けてしまうことがあります。
凍結精子があれば、ご主人様のご都合に関わらず体外受精を行うことができます。また、突然採卵が決まった場合に対応できるのだろうか、という奥さまの不安を解消することにもつながります。
精子の凍結をご希望の方はお電話で、もしくはスタッフへご相談いただきご予約をおねがいいたします。
培養部 高井