御来光
- 2013年8月5日
- 看護室
7月下旬、世界文化遺産に登録された富士山に登ってきました!
いつか富士山の御来光を見てみたいと夢見ていましたが、
こんなに早く行けるとは正直思ってもみませんでした。
5合目、吉田ルートより登山開始。
宿泊する8合目まで5時間かけて登りました。
山の天気は変わりやすいと言われている通り、
6~7合目は雲がかかり雨が降りそう…と思った次の瞬間、真っ青な空が見えたり、
それを写真に撮ろうとカメラを構えた瞬間、辺り一面また雲に覆われてしまったり…
8合目の山小屋からは雲海と共に夕日を眺めることができました。
深夜0時、頂上を目指して出発。
真っ暗な中、足場の悪い岩ばかりの登山は危険を伴いましたが、
渋滞していたおかげで、時間をかけゆっくり登ることができました。
午前3時、登頂!!
確かにその時、標高3,776mにいたのです。
頂上は、真冬並の寒さと霧に突風。
まるで吹雪の中にいるようでした。
この荒れた天候から、御来光は絶望的かと思われましたが、
それでも望みを捨てずに、信じて待っていました。
午前4時、次第に空が明るくなってきました。
日の出予定時刻になると不思議と晴れてきて、
雲間から日の出の明るさが見えたり、雲に隠れたり…を繰り返し、
ついに!昇ってきました!!
周りから「おーっ!」という歓声。
徐々に太陽の頭が見え始め、雲から顔を出した瞬間、
真っ赤な眩い光に包まれました。
御来光。
本当に美しい朝の太陽。
目の裏に焼き付いて忘れられません。
日の出の瞬間の太陽は、特別なもののような気がします。
御来光はほんの一瞬で、あの瞬間のために晴れていたのかと思うほど、
次の瞬間は辺り一面、突風に吹かれた雲で覆われ、強風と霧で立ちこめてしまいました。
強風のためお鉢巡りはできずに下山。
登りよりも辛かった下り坂。
5合目まで3時間半かけて下山しました。
高山病にもならず、元気で楽しめたのは、一緒に行った方達のおかげです。
日本一の富士山に登頂した今、心も身体も前より丈夫になった気がします。
みなさまも心に残る夏をお過ごしください。
看護師 黒田