明けましておめでとうございます「令和最初の箱根駅伝」
- 2020年1月10日
- 研究室
明けましておめでとうございます。
皆様はお正月をいかがお過ごしでしたでしょうか?高度生殖医療研究所の室長の中田です。
私は腰痛に苦しみながら、2020年の学会の発表のためにデータ整理、学会の抄録やポスターの作成、論文を進めていました。
その中、やはり今年も箱根駅伝に夢中になっていました。往路で母校明治大は13位から箱根の登坂で5位まで上がりました。また、復路でも区間新記録を出す主将の姿を見て、感動せずにはいられませんでした。3位争いにまでなりましたが、結果的には6位でした。シード権が得られてよかったなと思うことと、1年生や2年生が多く出ていたので、今後に期待できました。来年が楽しみです。
箱根駅伝ではいろんなエピソードが伝えられます。もう80歳くらいの明治大学出身のおじいさんが箱根駅伝に出場した時は、駅伝の人数が足りず、ラグビー部だったそのおじいさんも箱根駅伝を走ったそうです。「明治、前へ」というラグビーの精神は箱根駅伝にも通じるものがあったのかもしれません。結局、駅伝のメンバーの半分はラグビーの選手だったそうです。
また、優勝した青山学院大学のエピソードでは、監督から一度はマネージャーになれと言われた選手が、練習を頑張り、駅伝を走っていました。兄弟で同じ大学のマラソン部に所属していたので、マネージャーになれといわれた弟の選手は兄にタスキを渡すのが夢だったそうですが、それは叶いませんでした。しかし、懸命に走る姿を見ていると涙をこらえることができませんでした。彼にとっては夢を叶えられなかったことは無念かもしれませんが、たくさんの練習をして諦めなかったこと、たくさんの方にきっと勇気を与えたことは誇っていいのではないかと思います。
箱根駅伝では、途中でペースが落ちる選手、転倒する選手、いろんな選手がいても、チームでの信頼関係、たくさんの応援をみていると、次に頑張ればいいじゃないか、大丈夫か?と、だれもその選手を責めないし、君はよく頑張った、という思いが伝わってきます。観ていてどの選手も一人一人の晴れ舞台です。その頑張りを母校以外でも応援しています。今年のオリンピックでは、箱根駅伝の選手たちも走ります。とても楽しみでならないです。
実験や学会発表でも、箱根駅伝のような場面が多々あります。頑張っている人を応援してくれる人、そんな人たちのために発表を頑張る、私には重なるところが多いように思います。
タスキやバトンは一人から一人に渡すものではなく、応援してくれる同僚たちの思いを渡す、そんな気がするので、私自身は学会発表マラソンに参加してきたように思います。
今まで複数の発表を一つの学会でもしてきましたが、私自身の力だけでなく、応援してくれる、協力してくれる人たちのおかげで、バトンもたくさん渡すことができたように思います。実際に、国際学会でも英語で発表する私を応援してくれた同僚には感謝です。院長にも国内外でたくさんの学会で発表する機会をいただいて感謝です。
今年もバトンを渡せるように、進めていきたいと思います。それは、業界で誰かがバトンを受け取ってくれたらいいなという思いもあります。研究の世界も、だれかのバトンを受け取って、さらにいいものにして次世代に渡す、ということもとても多いですし。
不妊治療の世界は命のバトンです。いいものをさらに良く、同じ業界の若い世代に、次世代につなげるものになることが大切だなと改めて思う、箱根駅伝でした。ちなみにですが、私は走ることがとてもとても苦手なので、マラソンをする人たちは、すごいなと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。当院に通われている患者様方が一日も早く笑顔で卒業されるよう、祈念しております。
写真はうちの大福という名前のジャックラッセルテリアです。もう少しで2歳になります。