温泉に浸かる
- 2017年7月15日
- 培養室
日差しが強くなり、いよいよ暑くなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今月初旬に開催されたヨーロッパ生殖医学会(スイス)に当院研究室長の演題が採択され、当院から4名が参加致しました。参加した培養室のメンバーが、海外のメーカーが販売している顕微授精用ガラスピペットを沢山持ち帰ってくれました。少しでも高い臨床成績を出して皆様に還元できるよう、それぞれについてしっかりと検討をしていきたいと思います。学会の詳細報については、参加したメンバーのブログがアップされると思いますので、興味のある方は参照されてください。
話は変わりますが、先日休暇をいただき、久しぶりに故郷の宮崎に帰省してきました。宮崎空港から電車で1時間半ほど北上すると、実家のある延岡に到着します。駅に着くと父親が仕事を早く切り上げ、車で迎えに来てくれていました。
家に着くなり、父親が「別府に出かけるぞ」と言い、座る暇も無く母親と3人で出発となりました。久々の帰省で道中積もる話もあり、あっという間に別府に到着しました。すでに宿泊所の手配を済ませてくれており、大好きな温泉でじっくり癒されました。
「東京は温泉に行っても人が多く、中々ゆっくりできないだろう」
「うん」
「たまに帰ってきたときくらい、ゆっくりしなさい」
「ありがとう」
「まあ、あと何回できるかわからないけどな」
早めに夕食を済ませ、再度温泉に浸かり、部屋に戻ると父親は寝てしまっていました。自身も疲れているだろうに、私の為に気を使わせてしまったと思いました。
上京し、精神的に緊張して張りつめ、心から休まる機会は中々ありません。どこの家庭でもそうかもしれませんが、両親は仕事や学校行事で土日も走り回りながら、少ない休みの中で遊んでくれ、精一杯育ててくれました。幼かったあの頃に比べ、両親は(私もですが…)体力が落ちたなぁと思いました。
休みはあっという間に終わり、普段の生活に戻りました。
これからもう少し、故郷のことを考える時間を増やそうと思いました。
充電が完了しましたので、気持ちを新たにし、精一杯業務に励みます。
培養室 河野