負けるな熊本!
- 2016年4月26日
- 培養室
春の日差しが心地よくなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。培養室の河野です。
今年に入り、成熟卵子の顕微授精による月平均受精率が1月、2月と90%を超え、良好な成績を得ることができました。3月は87%でしたが、引き続き高い水準を維持できています。未熟、成熟遅延等難しい状態の卵子がしばしば得られることがありますが、これらの卵子についても受精率を少しでも高くできるよう、日々工夫を重ねています。メンバーが難易度の高い卵子を見事に受精させる姿を見て、私も頑張らねばと職人魂に火が付きます。
先日の当院研究室長中田のブログにもございましたが、受精率を1%向上させるために必要な努力は大小含めて膨大なものとなります。来月新潟で学会が開催されますが、当院からは培養環境に関する課題提起をさせていただこうと考えております。
4月に入り、培養士志望の学生さん方が見学、面接に訪れるようになりました。有難いことに予想以上に応募が多く、採否の判断に苦慮しております。当院スタッフは皆とても熱心でこだわりを持った方々です。従って面接では、内面に「熱いもの」を持っているか、しっかりと見極めさせていただこうと思います。新たな仲間を楽しみにしていてください。
話は変わりますが、私の実家は宮崎県延岡市という、宮崎の中でも北側の大分県に近い位置にあります。先の熊本地震では、地元でも震度4を超える揺れが発生し、慌てて安否確認の連絡をしました。実家のそばを大瀬川が流れており、実家は下流の河口付近に位置します。震源地が内陸であったため、今のところ津波の危険は低いとのことでしたので、ひとまず安堵しました。今回の地震は過去に例を見ない程震源が移動しているようですので、引き続き油断しないよう両親に伝えました。現代ビジネスの記事によると、ハザードマップ(地震の危険性が高い場所程濃い色で塗られている)では、熊本付近の大地震発生確率はかなり低いと予測されていたそうです。先の東日本大震災、新潟中越沖地震もハザードマップでは色の薄い場所でした。ハザードマップはあくまで目安とし、どこにいても常に大地震の危険を頭の片隅に入れておくように心がける必要がありますね。
今すぐに現地に駆けつけ、復旧に向けてお手伝いしたい気持ちでいっぱいです。せめて気持ちだけは被災地の皆さまと共にありたいと思い、数年前に大分県でなぜか売っていたクマモンTシャツを着て通勤しています。
負けるな熊本!頑張れニッポン!