第28回日本臨床エンブリオロジスト学会参加報告
- 2023年2月26日
- 培養室
暖かくなったかと思えば急に寒くなったりと気温が不安定な日々ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。立て込んでいたためブログのアップロードに時間を要してしまい、少し遡った内容になりますがご容赦ください。
年始に、毎年恒例になりつつあるエンブリオロジスト学会が主催するワークショップの実技指導講師を担当させていただきました。コロナ対策が緩和される中での現地開催となった今年の会場は、重要文化財に指定されている『大阪市中央公会堂』でした。赤レンガを使用したモダンな雰囲気の建物で、壁画など多くの見どころがありました。液体窒素の使用制限があり運営には少し不自由が生じたものの、学会参加者の多くは満足してくださったものと思います。
【大阪市中央公会堂外観】
大阪観光局様のHPより写真をお借りしました。
ワークショップでは、PIEZO-ICSI上級者コースという全国の猛者が集いそうなパートを担当させていただきました。上級者という響きに初めはビビッて(笑)いましたが、難しい症例への技術的な対応を中心とした、まさに上級者に相応しいディスカッションが展開でき、時間はあっという間に過ぎました。患者様に還元できる情報を多く持ち帰ることが出来た点でも良い経験ができたと思います。今年も一人でも多くの治療成功のために全力で頑張ってまいります。
話は変わりますが、当院で飼育しているクラゲたちの連続飼育期間が5か月を過ぎ、現在最長記録を更新し続けています。体はずいぶんと小さくなってきましたが、シーズンから大きく外れた9月から2月という厳しい環境で良く生き続けてくれていると思います。山下院長をはじめ、クラゲの飼育について親身に相談にのってくださる江ノ島水族館の先生方からも、くれぐれも最後まで命を全うさせるようにとのお申し付けがありますので、これからも大事に面倒を見ていきたいと思います。クラゲ水槽は当院3階に設置しておりますので、ご興味がございましたら是非ご覧になってください。
【クラゲの給餌の様子】
これはお吸い物ではありません。1匹ずつお椀に移してプランクトンを与えています。
培養室 河野博臣