紡錘体~日本受精着床学会~|山下湘南夢クリニック|藤沢市の不妊治療/体外受精

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紡錘体~日本受精着床学会~

こんにちは。培養士の越智です。
12月に突入し、今年もそろそろ終わりですね・・・。
最近は急激に気温も下がり、我が家でも続々と暖房器具を引っ張り出しています。
皆さんも風邪などひかないよう、気を付けてお過ごしください。

さて、先月末は東京で開催された「日本受精着床学会」という生殖学会に行ってきました。
今話題の「着床前診断」や「卵巣の老化」、「紡錘体」、また当院からも発表した「rescue-ICSI」についての発表が多かったです。
その中から今回は「紡錘体」についてお話させていただきます。
一般的に、卵子の成熟度合いは第一極体の放出の有無によって判断されます。
しかし、厳密には第一極体の放出だけでは成熟が完了しているとは言えません。
卵子1つ1つでバラツキがございますが、通常第一極体の放出後2時間程度で卵子の核成熟の証である「紡錘体」が確認できるようになります。
「紡錘体」の有無を確認することは、卵子にとってよりベストな顕微授精のタイミングを計ることにもつながります。
今回の学会では「第一極体」と「紡錘体」の位置のズレや大きさの違いと、その後の発生率や妊娠率との間に相互関係が見られることが発表されていました。
顕微授精時に観察された「紡錘体」の状態も胚移植時の選択要素の1つとなります。
当院ではこの「紡錘体」を見ることが出来る特殊なレンズもあり、それを使用したSL-ICSIもございますので気になる方は診察時にご相談ください。