第42話 マスクとリマーカブルロックス|山下湘南夢クリニック|藤沢市の不妊治療/体外受精

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第42話 マスクとリマーカブルロックス|山下湘南夢クリニック|藤沢市の不妊治療/体外受精

第42話 マスクとリマーカブルロックス


夕日に包まれて眠るコアラ

 

9月初め、YSYCのスタッフの学会発表を聴くため、オーストラリアのアデレードで開催されたアジア生殖医学会に出席してきました。 アデレードはシドニーで飛行機を乗り継ぎ16時間かけてようやく辿りつく、日本から遠く離れた異郷の街です。 滞在中にコロナに感染して帰国後の診療に穴をあけることがないよう、私たち一行4人は機内で、学会場で或いは街中でずっとマスクを着用していました。 しかし、辺りを見回すとマスクをしているのはほとんどのシーンで私たちだけで、白人は皆無、アジア人もたまに着用している程度で、強い日差しの中でサングラスとマスクをした私たち一行は端から見ると違和感だらけの異様な四人組に映ったのではないかと思います。

 

日本政府は積極的には公表しませんがコロナワクチンの購入には数兆円という莫大な歳費をかけており、ワクチン接種回数は世界でもトップクラスです。しかし残念ながら、コロナ感染症を制御できずワクチンの効果が疑問視されています。そのため、政府のプロパガンダにもかかわらず接種希望者は激減し、大量のワクチンが使用期限を迎え廃棄される事態に陥っています。それでも、政府はブレーキの利かない列車のように7回目のワクチン接種券を郵送し続けています。

 

コロナワクチンの一連の出来事から日本の社会や日本人の国民性が浮き彫りにされてきます。
コロナワクチン接種開始の頃は副作用を恐れてなかなか打ち始めようとせず、一旦打ち出すと先を争って打ち始め、手洗いをどの国民よりも励行し、欧米の誰もマスクをしなくなっても半数近い人がお守りのようにマスクをし続け、たとえ政府の方針が間違っていたとしてもあまり文句は言わずに水に流す。そう考えると、日本人は政治家にとってとても御しやすく真面目な民族のように思えてきます。そして、これはこれで自分第一主義の西欧社会や、見えない力が存在する強権国家よりは秩序があって緩くて住みやすい社会のようにも思えます。

 

学会の合間を縫ってアデレードの街からバスとフェリーを乗り継いで三時間のカンガルー島に行ってきました。カンガルー島はオーストラリア大陸の南岸にあり、海の向こうにはもはや南極大陸しかありません。 その海岸にそそり立つ巨岩がリマ―カブルロックスと呼ばれる溶岩で、数億年という気の遠くなるような時間をかけて南極海から吹きつける冷たい強風によって浸食され造形された自然のモニュメントです。
リマ―カブルロックスのふもとに立ち、その固い岩肌に触れると大自然の息遣いや遥かな時間の流れが伝わってくるような感覚にとらわれます。
この時ばかりはマスクを外して遥か南極大陸からやってきた冷たい風を大きく吸い込みました。

 


南極海を背にしてそそり立つリマ―カブルロックス                                

 

2023年10月15日 院長 山下直樹